リスクおよびチャンス
発展途上国の株式は比較的に変動が激しく、当然リスクが高いとともにかなりのリターンも期待できます。またキャピタルゲインに対する税金がなく、手数料も非常に安いタイではなおさらです。中国とインドに比べて、タイは政治が安定し、治安もよく外国からの投資を受け入れる体勢もできています。特に、米国の証券取引システムを早いところから導入することによって、証券業界における情報公開や会計制度も日本に負けず、外国人のための英語情報開示も行われています。
ただし、海外から投資を頼りすぎるところと最近の経済成長を過熱だという見方を踏まえて、経済面のリスクが存在すると思います。また、外国人用のフォーリンボードに株式を移したときの流動性の面のリスクも考えられます。
これからタイについての優位点、問題点を考えてみましょう。
タイの政治、治安の面
タイの人々にとって、国王に寄せる国民の尊敬は絶大であり、タイの政治の安定に貢献しています。
東南アジアの中で比較的に政治が安定し、治安がよい国です。
しかし、最近、報道されている南部における独立テロが心配されています。
また、現首相であるタクシン氏の政治、経済に対する影響力が大きく、上場企業1割の時価総額をシンナワット一族が直接または間接的に握っており、マスコミへの影響力も大きいのである。タイの株価を考える以上、彼の動向は決して無視できないのです。ただし逆に言うとそれだけ影響を及ぼすので、ある意味で読みやすい経済かもしれません。
タイの経済の面
1998年底を打って以来、タイは驚異的な回復を成し遂げました。海外資本を基盤とする製造部門、輸出、内需、観光サービス業はタイの経済のメーンキーワードとなりました。また、将来性を秘めてあるIT部門も潜在的なチャンスといえます。
しかし、上記の通り、シンナワット一族および財閥系の企業の影響が大きく、いくつかの分野で独占的な面を見せた(建設など)。
また、海外の資本を頼りすぎるという面も、将来、中国、インドやベトナムというライバルの出現もタイの産業部門の資本調達を難しくするでしょう。
最後、最近ではタイのビジネス業界からもたまたまに批判が出てきた現首相の政策の行き過ぎである。国内需要拡大は制限がなく、生産的ではない支出が行われた。これはやがてインフレションや将来における不良債権問題をもたらし、やがてバブルもまた到来するという不安もあります。
流動性の面
出来高の低いフォーリンボードにおける売買のため、流動性も当然低くなります。特に、外国資本が入っている企業ではすぐ外国人枠49%に達成します。
しかし、この問題はNVDR制度により解決できます。決議権実行するのは難しい個人投資家はこの方法でいいでしょう。
もう一つ考えていただきたいのはSETの時価総額は1200億USドルに対して、日本の東証一部の時価総額は29530億USドルです。(2003年の調査)市場規模は非常に小さいため、日本の大口資本は流動性を確保しつらいかもしれません。しかし、個人投資家の規模なら、これぐらいの規模でも十分キャピタルゲインを得られます。